ISBN:4101359512 文庫 吉本 ばなな 新潮社 2005/08 ¥500
河合隼雄とよしもとばななの対談本、買いました。
うーん、面白い本だった。
色々な話題において濃いい会話がなされているが、
学校に通う辛さ、クラスメイトになじめなかったこと、
女性で、作家として日本で生きていくことの難しさ、
感受性が強い人たちの生きにくさなどについて語る
よしもとばななの話が特にグッときた。
凡庸OLの私にとってもすごーく身につまされる話だった。
対する河合隼雄も、
「誰もが社会の役に立つ必要はない」
「(学校に行かず寝てばかりいる子供に対して)
三年寝太郎のように、寝た後で頑張った奴がいるんだから、
なんにも心配することはない」
「少数精鋭のグループは絶対ダメなんです。
清栄でない人がまじっているからだいたいうまいこと行くんです。」
などなどピンとくる名言多数。
私は学校が苦手だった。
仲のよい友達はそれなりにいたしいじめられっこでもなかった。
一対一で築く関係にはそれなりに満足してたけど、
グループとか全体の雰囲気には全然ついていけない感じだった。
矢沢あいの漫画のような、青春コミューンみたいなつながりが、
どうしてもどうしても苦手で、
(あの世界観を否定してるわけじゃなく、自分には合わなかったのだ。)
かと言って私は私、と言い切れるほどの強さもなくて、
なんとなく人に合わせて笑いたくないのに笑ったり、
会話の輪に入ってるような入ってないような感じで佇んでいたり、
心からこの場を楽しめない自分をかなしく思っていた。
高校、中学、小学校とさかのぼっていくほどに、
悩みもストレスも多かったように思う。
私は、成人してからようやく自分の人生を楽しめるようになって、
今が一番楽しい、といつも思えるような暮らしを送っている。
多分、同じようなことで悩んでいる学生さんって、すごーくたくさんいるのだと思う。
そういう人たちも含め、悩み多き現代の人たちにとってうそくさくない、
救いの手を差し伸べてあげられるようなものを書きたいのだ、
とよしもとばななは語る。
河合隼雄の本にも、もっと早く出会っていればなぁ…
学生の一番辛い時期にこの人の言葉に触れる機会があれば。
今できることは、辛かった頃の自分を、自分なりに慰めてやることだけだ。
今はもう悩みもあんまりなく元気にやってるけど、
あの頃の自分は、時間を越えて今でも心の中で苦しんでいるような気がする。
河合隼雄とよしもとばななの対談本、買いました。
うーん、面白い本だった。
色々な話題において濃いい会話がなされているが、
学校に通う辛さ、クラスメイトになじめなかったこと、
女性で、作家として日本で生きていくことの難しさ、
感受性が強い人たちの生きにくさなどについて語る
よしもとばななの話が特にグッときた。
凡庸OLの私にとってもすごーく身につまされる話だった。
対する河合隼雄も、
「誰もが社会の役に立つ必要はない」
「(学校に行かず寝てばかりいる子供に対して)
三年寝太郎のように、寝た後で頑張った奴がいるんだから、
なんにも心配することはない」
「少数精鋭のグループは絶対ダメなんです。
清栄でない人がまじっているからだいたいうまいこと行くんです。」
などなどピンとくる名言多数。
私は学校が苦手だった。
仲のよい友達はそれなりにいたしいじめられっこでもなかった。
一対一で築く関係にはそれなりに満足してたけど、
グループとか全体の雰囲気には全然ついていけない感じだった。
矢沢あいの漫画のような、青春コミューンみたいなつながりが、
どうしてもどうしても苦手で、
(あの世界観を否定してるわけじゃなく、自分には合わなかったのだ。)
かと言って私は私、と言い切れるほどの強さもなくて、
なんとなく人に合わせて笑いたくないのに笑ったり、
会話の輪に入ってるような入ってないような感じで佇んでいたり、
心からこの場を楽しめない自分をかなしく思っていた。
高校、中学、小学校とさかのぼっていくほどに、
悩みもストレスも多かったように思う。
私は、成人してからようやく自分の人生を楽しめるようになって、
今が一番楽しい、といつも思えるような暮らしを送っている。
多分、同じようなことで悩んでいる学生さんって、すごーくたくさんいるのだと思う。
そういう人たちも含め、悩み多き現代の人たちにとってうそくさくない、
救いの手を差し伸べてあげられるようなものを書きたいのだ、
とよしもとばななは語る。
河合隼雄の本にも、もっと早く出会っていればなぁ…
学生の一番辛い時期にこの人の言葉に触れる機会があれば。
今できることは、辛かった頃の自分を、自分なりに慰めてやることだけだ。
今はもう悩みもあんまりなく元気にやってるけど、
あの頃の自分は、時間を越えて今でも心の中で苦しんでいるような気がする。
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